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ブルー・ポタリー物語
ゲージュツの秋ですから、ちょっとお勉強しましょ。
インドでも今日、明日は芸術&職人の神様「ヴィシュワカルマ」に捧げる
プージャの日なんですよ~。

インドの手工芸品の幅広さ、数の多さ、技術の確かさはお墨付き。
今日はその中でも素朴な陶芸品として人気のある「ブルー・ポタリー」について
bluepottery-hanger.jpg
もともとはトルコやペルシャに起源を発していると言われるこの焼き物
現在ではジャイプルの特産品になっています。というのも18世紀初頭に
時のマハラジャであったサワイ・ジャイ・スィン1世が「ジャイプル」建都にあたり
いろいろな技術を持った職人をジャイプルに呼び寄せたことに端を発します。
(この頃に呼び寄せられた職人には、他にも宝石職人やら
布プリント職人やらがおり、その後ジャイプルに定住して、今でも活躍して
いるというわけなのです。)

王族の後押しを得て、職人技にさらに磨きがかかり、19世紀には
ジャイプルは芸術の都としてその名を知られるようになったのです。
当時のマハラジャ:ラム・スィン2世は芸術学校を設立し、さらに技術の
発展に貢献しました。

あるとき、ラム・スィン2世は凧揚げ大会に参加しますが、どうしても
アグラ近郊からやってきた、ある兄弟に勝てません。(インドの凧揚げは
「けんか凧」であることが多く相手の糸を切ったほうが勝ち)
兄弟に強さの秘密を聞いたところ「特別な焼き物に使う粉を、凧糸にたっぷり
塗ってあるからだ」と言います。それに感激したラム・スィン2世は
この兄弟をジャイプルに呼び寄せ、その焼き物技術を教えてくれるように頼みます。
それまで、この焼き物技術(=ブルー・ポタリー)は世襲制で、男子にのみ
受け継がれていたためまさに消え行かんとしていたのです。
bluepottery-bowl.jpg
その後、ジャイプルの「ラジ・マタ(母后陛下)ガヤトリ・デヴィ」により保護され、
1960年代には再び「ブルー・ポタリー」として世界にその名を知られるようになったのです。
有名なアーティストであったクリパル・スィン・シェカワティが参画したことも手伝い
ブルー・ポタリーはさらに芸術品としての価値を高めたと言われます。

1977年以降、新たな動きが訪れます。同じような壺製品、使い勝手がイマイチな
品揃えで人々の注目がブルー・ポタリーから失われようとしていたとき。
ジャイプル近郊のブルー・ポタリー職人たちも、新たな職を求めて陶芸を
やめる人が増え、人々は貧困にあえいでいました。
スラムで人々を助ける活動をしていたリーラ・ボルディアが、彼らの持つ
技術をなんとか生かそうと、新たなデザインを提案し、職人たちを励まし
新製品として「ビーズ」や「ドアノブ」「コーヒーマグ」などを作り出します。
ブルーポタリーのビーズで作った手作り感満載のネックレスが
「アノーキ」ブティックで大ヒットしたり、ドアノブの大口注文が舞い込んだりして
リーラの工房は現在では150人ものブルー・ポタリー職人を抱えるようになり
「ブルーポタリー・ルネッサンス」は大成功したというわけ。
bluepottery-beads.jpg
ぽってりとして可愛らしいブルー・ポタリー
ご飯茶碗サイズで125ルピーくらいから~
(色出しに使う原料により、値段が異なります。コバルトとか
クロムとかコッパーオクサイドなどを使うので)ちなみにジャイプルの
オリジナルカラーは「スカイブルー」なのですって。
エスニック料理にも合うし、藍地のものは和食にもぴったり。
彩色に使う原料で焼き上がりの色が違うので、いろんなテーストのものが
楽しめます。
bluepottery-doorknob.jpg
たったひとつのあたしの不満は・・・・・・我が家の食器棚に置いてある
日本からせっせと抱えてきた大正時代の古伊万里のお皿やら
骨董品の蛸唐草模様のそば猪口が
どうやらうちに遊びにくるインド人ゲストには「ブルー・ポタリー」に
見えているらしいこと。ちぇ~~~~!!!
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2009.09.17(Thu)  芸術・文化COMMENT(8)TRACKBACK(0)TOP
コメント

ははは!!せっかくの古伊万里がジャイプル産に間違われたらショックだよね~!!

私もこの焼き物大好き。インドに来たばかりには買いまくったな~。中にはヘッタクソなデザインもあるけど・・ww
nobu 2009.09.17(木) 19:40 URL [編集]


オランダには、デルフト・ブルーがあり、これは、明の陶器の真似から始まっているそうですが、
インドにもブルーがあったのですね。
綺麗です。
どこかで観た覚えがありますが、こうやって
写真で見たら、本当に綺麗。
今度インドに行ったら、じっくり見てみたいです。
おぷー 2009.09.18(金) 05:42 URL [編集]


Blue Lotusさん
お久しぶりです。
私の細密画の先生がジャイプールのクリパールジです。
よく通って、細密画や、古典絵画を指導してもらいました。
焼き物と絵の両方を手がけていたので、だいぶ忙しくしていましたが、
いつ訪れても気さくに様々なことを教えてくれました。
一昨年惜しくも他界しましたが、まだまだ習いたいことが多くありましたので残念です。
odori 2009.09.18(金) 15:00 URL [編集]


焼き物大好きなのでこれはたまりません。
インドって工芸の国のわりに焼き物は素焼き以外あまり見かけないと思っていましたが、あるところにはちゃんとあるんですね。
年末にラジャスタンを狙っている(去年行きそびれたので)のですが、このビーズ、ほしいなあ。
lunta 2009.09.19(土) 22:39 URL [編集]


nobuちゃん

ジャイプルに行くたびに、お皿かボウルでも
買おうと思うんだけど、これまた重たいよね~

オードブルとか盛れるような、楕円形のお皿を
作ってくれると良いのにね。
Blue Lotus 2009.09.22(火) 13:29 URL [編集]


おぷーさま

デルフトの「小さな建物」シリーズ、持ってます!
色々揃えたかったけど、結構高かった記憶が・・・

取っ手シリーズも可愛いですよね~、次回インドに
いらしたらぜひお土産に!!
Blue Lotus 2009.09.22(火) 13:32 URL [編集]


odoriさま

ひゃ~~!!ビックリです!
クリパール先生って、つい最近までご存命だったの
ですね!しかもodoriさんが直接師事なさって
いたなんて。すごい、すごい!!!

偉い先生ほど腰が低い方が多いように思います。
「絵描きは手はよく動くけど、口下手だ」と
仰ったピチュワイの大家もおられましたっけ。
Blue Lotus 2009.09.22(火) 13:35 URL [編集]


luntaさん

ラージャスターン、良いですよぉ~~
いらっしゃいませ~~~(・・・と勧誘する。)

インドの焼き物は東北地方の黒い粘土を使った
土鍋など、実用的なものが多いですよね。
↑これは美味しくご飯が炊けるんですって。

冬休みはラージャスターンで決まりですね~~
Blue Lotus 2009.09.22(火) 13:38 URL [編集]



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