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インドの教育格差について
今日は先日読んだ新聞記事でショックを受けたので
インドの教育のお話を。

インド憲法では「教育」に関しては各州がその責任を負う
とされているので、カリキュラムや第二言語の扱い、入学時期など
州により多少差があります。

「教育」の重要性はみんなわかっているので、初等教育の就学率は
95%を超えるようになっていますが、残存率となると話が異なります。
つまり、初等教育(1年生~5年生)を終える時点で学校に行かなくなる、
中退してしまう子供もまだまだいる、ということ。5年生までの
初等教育を終えるのは全体の7割ほどであるとの統計が出ています。
これから派生する問題については以前「インドの学校給食」について紹介した
ウェブ記事にて詳細をご覧ください。

デリーにいると全然現状が見えてきませんが、学校がない
あるいは離れたところに通わなくてはいけない農村部では
「働き手」として期待されている子供たちが学校に通うこと自体、
かなりな負担になるのです。教育の重要性が理解されたとしても
学校そのもの、教室の数、教員の数、教科書や文房具といった
ハード面、ソフト面両方にわたり絶対数が不足しています。

インドの学校システムはデリーの場合5歳で一年生(9月30日生まれから
同じ学年に入れるので、日本より半年早く小学校に入る計算になります。)
10歳~11歳で初等教育(ジュニアスクール)の5年間を終え、
中学校(シニアスクール)が3年間。9年生・10年生が中等教育機関で
10年生の終わりに統一試験ようのテストが行われます。
その後、どの大学の何学部に入りたいかによって、11年生になるときに
ストリームが分かれます。
(例: Commerce Stream - 経済学部、商学部など
    Science Stream- 医学部、工学部など
    Arts/Humanities Stream- 人文学部、教育学部など)

インドの教育は独立以降、5ヵ年計画が次々と実施され
独立直後に17%だった識字率が現在では70%近くになろうとしていますが
これとて、ジェンダー格差があり、男子75%に対して女子は50%強と
まだまだ女子教育が立ち遅れていることがわかります。
いち早く教育改革に取り組んだケーララ州では
女子の識字率が90%近いのに対し、ビハール州では35%弱と
地域格差もひどいのが見てとれます。

もうひとつの格差は私立校と公立校の教育レベル。
先日の新聞にこんな記事がありました。
cbse-class9result-hindustantimes.jpg
デリーで、9年生の約半数が追試を2回受けても25%の基準点を
とれずに落第しているというのです。
これは無償で通えるGovernment Schoolの数字ですが
(デリーの有名私立校の場合には、平均点数が90点以上という子が
ざらで、落第者もほとんどいません: 落第しそうな場合には、
一段階レベルの低い私立学校に転校する子が多いです。)

8年生まではグレーディングシステムといって、A~Fまでの
段階で成績を発表していたのを、9年生から点数制にして
25%に満たなかった場合には更に追試をして点数を取らせ
なんとか10年生にあげる・・・・としたデリー政府の思惑が
見事に裏切られた結果です。
つまり、勉強する環境や先生の質などの問題が重なり
8年生までに身につけているはずの基本が全然できて
いないということのようです。

こういう結果を見ると、子供にまともな教育を受けさせたいと
願う親が、多少金銭的に無理をしてでも私立の学校に
入れたいと思うのも無理はないと思います。

教える側の質を上げること、教える体制を整えること
学校・教室を確保すること、ジェンダー格差、地域格差を
なくすこと   インドの義務教育の徹底には
まだまだ時間がかかりそうですが、
Department of Women and Children
<インド政府機関・女性と子供開発局>にもっと頑張ってほしいし
当面政府でできないことはNon Formal Education(非フォーマル教育
NGOやボランティア団体によって行われる教育)に頼るしか
ないのかな、とも思います。また、農村部でもできる
ITを利用したサテライト教室などがもっと普及してほしい。

そんなことをあれこれ考えさせられた新聞記事でした。

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